【西川薫】新星続々!道産子プロの優勝争いに注目―男女国内ゴルフツアー開幕
江別市出身・片岡は昨季プロ初勝利 注目度は全国区に
男女国内ゴルフツアーが今年も開幕しました。今年は道産子プロゴルファーに注目してみてはいかがでしょう。
男子の開幕戦「東建ホームメイトカップ」は昨季プロ初勝利を挙げた江別市出身の片岡尚之(24、フリー、札幌光星高出)が最終日に猛チャージ。一時は首位と1打差に肉薄するなど、終盤の攻防から目が離せませんでした。
女子はすでに5戦を終えており、昨年プロテストに合格した南幌町出身の内田ことこ(19、加賀電子、北海学園札幌高出)は、第3戦の「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」で、最終日終盤まで優勝争いを演じて4位。第2戦からは4戦連続で予選を突破し、本格デビューイヤーとしては上々の滑り出しです。
個人的には、片岡選手の実家は筆者の住むところと同じ市内にあり、通っていたゴルフ練習場も同じなので特に親近感があります。2014年に高校2年で日本ジュニアを制覇。プロの登竜門と言われる大会を制したことで注目度は一躍全国区になりました。
昨年5月のプロ初勝利を報じた弊社紙面の一面は、いまでも同ゴルフ練習場などに張り出されており、ゴルフ好きの筆者にとっても、おらが町のヒーローといった印象です。
プロテスト一発合格の南幌町出身・内田 期待度は急上昇
内田選手の母校は、筆者の出身校に隣接する兄弟校で道内2強の一角。前身の札幌商業高時代は、野球部が春夏通算10度の甲子園出場を誇る古豪です。2015年に映画化された台湾映画『KANO 1931海の向こうの甲子園』に登場したことでも知られています。
2020年、内田選手が高3になる前年からプロテスト受験資格が1歳繰り下がり、17歳以上になりました。当時は「道産子初の現役JKプロの誕生か」と色めきだちましたが、残念ながらコロナ禍で延期になってしまいました。それでも昨年のプロテストに一発合格。もうすぐにでも初優勝を達成できるのでは?と、期待度は急上昇中です。
選手の動向をチェックできる「スコア速報」は欠かせない
現地に応援に行けないファンや現地のギャラリー同様に、ゴルフ取材で大いに重宝するのがトーナメントのスコア速報です。
男子は今季からアップグレードされたのですが、スマートフォンからアクセスすると、これまでとは違って少々見にくい仕様になっております。
順位、選手名、何ホールにいるか? 女子は同時に15人程度が確認できるのですが、男子は一人一人の面積が大きく、全選手を確認するには結構下までのスクロールが必要になってきます。さらに女子は”推し”の選手にチェックを入れると、上の方にまとめて表示されるようになっており、筆者の場合は、「今、道産子プレーヤーの最上位は誰だろう? 勝負どころは何番ホールか?」など気になる選手の動向を追いかけるのに欠かせないアイテムです。
若手もどんどん出てくる男子ツアー。トーナメントの脇を固める、こうしたファンサービスがもっと向上すれば、いまよりさらに人気がでてくるのではないでしょうか。