ファイターズ
《岩本勉のガン流F論》1勝8敗でも今の苦労生かして
3カードを終えて1勝8敗。チームや采配に対する厳しい意見も聞こえ始めている。だが、言いたい。この痛い思いは必ず生きる。生かさなければいけない。
先人から学ぶことは多い。「若い時の苦労は買ってでもしろ」。まさにその通り。特に若い選手は今、金では買えない貴重な経験をしている。悔しい思いとともに、この体験を“野球ノート”に走らせてもらいたい。
BIGBOSSにとっては想定内だったはず。苦境を乗り越えた先に必ず光が見えてくることも知っている。トレイ・ヒルマン監督も1年目の2003年は5位。そこから3位、5位と3シーズン苦しみ、06年にリーグ優勝&日本一を成し遂げた。
新庄監督も(04年から)その場にいた。今は選手の素性を見極めているところだろう。最高の瞬間を迎えるためには準備期間が必要だ。
キャプテンを置くのも一案だ。監督やコーチが投げる火の粉(指示)を火薬たち(選手)につなげる導火線役が主将。人望や能力、経験が必要なポジションではあるが、松本剛などはいかがか。
きょう5日から札幌ドームにロッテを迎える。カード頭の先発は上沢。まずは、必死の形相で立ち向かう姿を見せてもらいたい。(本紙評論家)