コンサドーレ
≪平川弘のCool Eye≫ 決定力不足が引き分けの要因 興梠&シャビエルの上昇期待
W杯本大会の抽選が1日に行われ、日本はドイツ、スペインと同じグループに入った。いわゆる、〝死のグループ〟というやつである。日本にとってはそうだが、他国の彼らにとってはラッキーと思っているに違いない。グループリーグ突破は間違いなく厳しいだろう。
W杯の本番でドイツ、スペインと真剣勝負ができるなんて楽しみでしかない。ベスト8に行きたいなら大国とはいつかは対戦しなくてはならない。初戦のドイツ戦がすべて。ビビらないでやれるかどうか。
前節の浦和戦は1―1の引き分け。札幌は開幕から6試合連続引き分けの記録を更新した。6試合負けていないのは良いことだが、現在の勝ち点は6。試合数と同じ勝ち点というのは、J1に残留するための一つの目安なのだ。そう考えると6は危ない数字でもある。
引き分けが多く、勝ち切れない一つの理由として決定力のなさがある。FW興梠を獲得して改善に努めているが、まだその効果は顕著ではない。
浦和戦には契約の関係上、興梠は出場できなかった。0トップでFWシャビエルが最前線に入ったが、機能していたとは言い難い。2人の調子が上がらないと、まだ低空飛行は続くだろう。
きょう6日は、中3日での鳥栖戦。浦和戦の終盤は今節をにらんで数人の選手を休ませた。アウェーで移動もあるが、札幌には試合中止によるインターバルがあったので、疲労は言い訳にならない。(本紙評論家)