白樺高PG山田「持ち味を披露」 バスケU18代表合宿で競争勝ち抜く
高校男子バスケットボールで、白樺のPG山田哲汰主将(3年)が、14日から福島・ならはスカイアリーナで行われる男子U18日本代表第2次合宿に道内からただ1人招集された。参加メンバーは大学1年も含めた21人。最終的に12人の代表に生き残り、8月にイランで行われるU18アジア選手権出場を目指す。
白樺のPG山田が、日本のPGを目指す。1次合宿の37人から21人に絞られた2次合宿。同じポジションは山田を含めて5人。国内トップクラスの同世代としのぎを削る4日間で「自分が今、どのくらいのレベルにいるか、しっかりと確認してきたい」。生き残りを懸けて、持てる力を出し尽くす思いでいる。
サラブレッドだ。山田の母は、札山の手高出身。元Wリーグ・シャンソン主将で、全日本女子主将を務めた旧姓・奈良岡幾子さん(50)。伯母はアトランタ五輪出場の山田かがりさん(49)とバスケ一家で育った。帯南町中3年時に道代表に選出。白樺では、1年冬のウインターカップ予選から主力となり、2年時は全国にも出場。今年1月のウインターカップで初の全国1勝に貢献した。
山田の強みは、今合宿PGでは最長タイとなる188㌢の高さ。恵まれたフィジカルを生かし、自らがボールを持ってのドライブで積極的にゴールへアタックする。「持ち味を披露することが一番大事だし、ディフェンスでも緩かったら、すぐに落とされる。白樺らしさを前面に出してきたい」と意気込んだ。
より上の世界を目指すための課題は明確だ。白樺の宮下真和監督(43)は「まだ安定して3点シュートを決められない。アウトサイドのシュート力が身につけば、日本の宝になるくらいの能力はある」と、潜在能力に期待する。昨年11月の第1次合宿では、同じく課題だったオーバーハンドパスを学んで早くて強いパスも出せるようになり、攻撃の選択肢は広がった。
最上級生となった今季は主将を務める。今夏、最後のインターハイは「最低でもセンターコートに立ちたい」とベスト8以上を目標に設定。代表とチームを両立させ、全国に名をとどろかせる。