大海「1番」ハルキ封じだ プロ初の中5日で先発
得点源を封じる―。日本ハムの伊藤大海投手(24)が、8日の楽天戦(札幌ドーム)に先発登板する。楽天では昨季までチームメートだった西川遥輝外野手(29)がリードオフマンを務めている。ここまで8試合に出場し、出塁率.400、8得点、3盗塁と1番の働きを全うしている。その西川を遮断することで、チームに今季初の連勝を呼び込む。
出塁許してもけん制「しつこくいきますよ」
勢いに乗って、連勝への道筋をつくる。6日のロッテ戦(札幌ドーム)では野村、清宮といった若きスラッガーに本塁打が飛び出し、最後は宇佐見のサヨナラ打で劇的な勝利を収めた。この流れに乗らないわけにはいかない。
8日に先発する伊藤はプロ初となる中5日の登板。この1週間はブルペン投球を行うことなく調整を進めてきた。体調面についても「今のところは問題ない」と言い切った。
相手打線のキーマンとなるのは昨季まで同僚だった西川だ。今季から楽天に移籍し、1番打者として全試合に出場。6日の西武戦では今季1号もマークするなど、打撃の状態も良さそうだ。中軸には浅村や島内といった好打者が揃うだけに、「1番・西川」を封じることが、犬鷲狩りへ重要なポイントとなる。
「カウントがどんどんピッチャーの不利になっていくバッターなので、何とかストライク先行で。フォアボールで走られて、というのが一番嫌。そこだけはちょっと気を付けたいと思います」
たとえ出塁を許したとしても、そこは駆け引きの勝負となりそうだ。「ハルキさん、あんまりリードしないんじゃないですか。(けん制は)しつこくいきますよ。疲れさせます」と、ニヤリとしながら〝先制口撃〟した。
成長見せて〝恩返し〟誓う
チームメートだったのは1年だけだったが、試合中や試合後などには打者目線での助言も受けていた。「いろんなことを学ばさせてもらった。その成長を見せられたらいいです」と強烈な〝恩返し〟を誓った。
カード初戦を取って、連勝を果たすことが逆襲へのきっかけとなる。「ただ抑えるとかじゃなくて、布石をちゃんと残していく、そういうピッチングをできたら」。今季初勝利、そしてチームの連勝へ、道産子右腕が闘志を燃やしている。