コンサドーレ
FWシャビエル「コンサの一員として勝ちに」古巣との初対戦へ決意
10日アウェー名古屋戦
「初めてだね、名古屋と対戦するのは。良い思い出はたくさんあるが、今はコンサドーレの一員として勝ちにいきたい」
古巣との初対戦を前に、北海道コンサドーレ札幌FWガブリエルシャビエル(28)は、強い覚悟を口にした。
豊田スタジアムは初来日から5シーズンを過ごした思い出深い地。17年のJ1昇格をはじめ、多くの喜びを味わった。名古屋では〝魔法使い〟の異名で愛され、数々のゴールで熱狂を生み出してきたテクニシャン。古巣を「3ラインがしっかり組織された守備の固いチーム」とリスペクトするが、かつての仲間の特長は熟知している。卓越した技術で、その堅守を打ち破りにいく。
「収容人数も多いし、素晴らしい雰囲気のスタジアム」と特別な場所であることは間違いないが、個人的な感情は捨て去る。チームは開幕から7戦未勝利で、16位とスタートダッシュに失敗。「絶対に勝ち点3が必要。相手がどこであろうと、リーグ戦での初勝利を目指したい」と集中力を高めている。
大敗した鳥栖戦は後半20分から出場するも、劣勢を跳ね返せなかった。「タフな難しい試合だった。前半は全く自分たちのサッカーが出来なかったし、うまくいったのは後半の数分だけ」と悔しがる。それでも「次のページに切り替えたい」と前向き。体力の消耗も限定的で、中3日で迎える敵地戦へのモチベーションは高い。
苦境を脱する一勝を、正確無比な左足で導く。