ファイターズ
2022/04/08 23:05

大海6回3失点も2敗目「自滅のような形」プロ入り後ワースト6四死球

四回1死二、三塁で元同僚・西川に2点適時打を許した伊藤(撮影・松本奈央)

日本ハム0-3楽天(8日、札幌ドーム)

「僕だって落ちこむ時は落ちこむんです。やばいですよ」

  投げ合った同じ2年目の楽天・早川がヒーローインタビューに答える中、伊藤大海投手(24)は三塁側ベンチで一人たたずんでいた。「アイシングが終わっていなかったので。特に理由はないですけど、僕だって落ち込む時は落ち込むんです。6四死球ですよ。やばいですよ」と悔やんだ。

 プロ初となる中5日で先発登板し、6回110球を投げて4安打3失点。試合はつくったが、自己ワーストの6四死球と制球に苦しんだ。「チームにいい流れを持ってこれず申し訳ない。打たれるというより、自滅のような形。狙い過ぎて、もうちょっと大胆にいってもいいのかなというのと、ちょっとらしさがなかった。戦う相手を間違っていました」と反省した。

 三回、安打と死球などで2死満塁のピンチを招き、押し出し四球で先制点を献上。四回にも四球が絡んで1死二、三塁と好機を広げられ、昨季までチームメートだった西川に右前へ2点適時打を許した。「あれだけ荒れていて、ストライクがどうしても欲しくなった時に投げたボールをすかさず捉えてくるのは、さすがだと思いました。駆け引きの部分で僕の未熟さが出たかな」と完敗を認めた。

 今季2敗目を喫したが、伊藤らしさも見せた。3点ビハインドの六回に106キロの自称「スローボール」でマルモレホスを空振り三振に仕留めた。チェンジアップの握りの〝新球〟を繰り出し「ただのスローボールです。他の人がやらないことをやりたいだけ」と言い切った。

今季札幌ドーム初登板も家族の前で初勝利飾れず

 開幕前には「両親が見ていて勝っていないので、なんとか勝ちたいです」と宣言。今季札幌ドーム初登板ということもあり、この日は鹿部町から父・清光さん、母・正美さんら家族が今年初めて球場に駆け付けていた。

 清光さんは、昨年の誕生日に伊藤から贈られたナイキの黒いスニーカーを着用。試合を見に来る時に必ず履くシューズを身につけ、声援を送ってくれた。両親の前での白星奪取は、お預けとなったが、シーズンは始まったばかり。これからチャンスはたくさんある。

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