北海学園大・鈴木 俊足武器に吉報待つ
■プロ志望届提出
札幌6大学野球1部の北海学園大・鈴木大和外野手(4年)が16日、プロ志望届を提出した。プロ野球・DeNAの阪口皓亮投手(22)ら同期の活躍に刺激を受け、50メートル5秒8の俊足を武器にプロ球団からの指名を待つ。現在行われている同秋季リーグで最後のアピールを続ける。
日本ハムが2023年にボールパークを開業させる北広島市出身の鈴木。指名されれば、同市初のプロ野球選手が誕生。また、15年の川越誠司外野手(28、西武)以来、同大から2人目のプロ入りにも期待がかかる。「育成(指名)でも(プロに)いけるのであれば」と思いを語った。
俊足は天下一品だ。50メートルのタイムは手動測定だが、本人の記憶によれば「走りで負けたのは小6の時に一度だけ」。同大は30年ぶりに全日本選手権出場を果たした。1回戦敗退も大きな転機となった。それまでは「プロは僕なんかが行くところではない」と控えめだったが、大会後には「さらに上のステージでやりたい」と考えが変わった。
さらに大きかったのが同期の存在だ。北海高卒でDeNA入りした阪口は今季プロ初勝利を挙げるなど活躍。仙台大の川村友斗外野手、富士大の佐藤大雅捕手らもドラフト候補に名を連ねる。鈴木は「プロで会えたらいいですね」と最高の舞台での再会を望む。
現在、大学最後のリーグ戦は真っただ中。39年ぶりの神宮大会出場が懸かる。「目標の首位打者を獲得し、もう一回、全国に行きたい」と鈴木は目の前に戦いに集中する。道内屈指の快足選手が、リーグ制覇と夢をたぐり寄せてみせる。(西川薫)
◆プロフィール
鈴木 大和 (すずき・やまと) 1999年4月27日、北広島市生まれ。大曲東小2年で野球を始めた。北海高では2年時に夏の甲子園に出場。「9番・中堅」で準優勝。3年時は「1番・中堅」で連続出場も初戦敗退。北海学園大では1年春から出場し、2年春、3年秋に外野手でベストナインに選出された。家族は両親と兄。173センチ、73キロ。右投げ右打ち。