ファイターズ
2022/04/13 23:05

ドラ3水野が逆転の2点三塁打!相手の前進守備に「絶対、越えられる」

八回に逆転の2点三塁打を放った水野。快足を飛ばして三塁に到達(撮影・近藤裕介)

■イースタン 日本ハム3-1楽天(13日、鎌ケ谷)

 もう一度、1軍へ―。 日本ハムのドラフト3位・水野達稀内野手(21)が13日、2軍楽天戦(鎌ケ谷)に七回の守備から途中出場し、0―1の八回に逆転打となる中越え2点三塁打を放った。プロ1年目ながら、開幕スタメンを勝ち取るも、そこから15打数無安打で2軍落ち。1日も早く晴れ舞台に戻るため、猛アピールを続けている。試合は3―1で勝利した。

八回無死二、三塁の好機で強振

 相手の前進守備をあざ笑うかのように、鋭い打球が一瞬で中堅の頭上を越えていった。0―1で迎えた八回無死二、三塁の好機。水野は冷静に外野の守備位置を確認し、「浅かった。絶対、越えられる」と自信を持ってバットを振り抜いた。同点、逆転の走者を返す2点三塁打。チームを勝利に導き、「勝てたら何でもいいです」とさわやかな笑顔を見せた。

 幸運を生かした。打席に立った際の状況は、無死一、二塁。サインは犠打。1球目が暴投となり、走者がそれぞれ進塁した。「二、三塁が1番好き。外野フライでいい。楽な気持ちで打席に入れる」。リラックスしたルーキーは矢野2軍打撃コーチからの「センターを意識して」という助言通り、楽天3番手・福山のツーシームを完璧に打ち返した。

 1月の新人合同自主トレから、順調に歩みを進めてきた。2月の春季キャンプは新人でただ一人、1軍で完走。オープン戦では打率.323をマークし、チームで2013年の大谷(現大リーグ・エンゼルス)以来となる1年目での開幕スタメンに抜てきされた。しかし、1軍では15打数無安打。プロ初安打を放つことなく、鎌ケ谷行きを命じられた。

2軍打率4割も「1軍の時ほどの喜び湧いてこない」

 今はたまった鬱憤(うっぷん)を晴らすように、2軍で打ちまくっている。ここまで6試合に出場し、打率.400だ。それでも、「1軍の時ほどの喜びは湧いてこない。早く上げてもらえるような結果を出したい」。苦い経験をしたからこそ、目線は高い。〝吉報〟が届くまで鍛錬を重ね、今度こそプロの壁を乗り越えてみせる。

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