冬季スポーツ
2022/04/13 23:15

スノボハーフパイプ山田姉弟 2人で札幌五輪へ

姉弟で次の五輪を目指す姉の山田莉乃香(右)と弟・琉聖

札幌市が30年招致中 会場のばんけいは「ホームゲレンデ」

 スノーボードのハーフパイプ(HP)で札幌の高校生姉弟が、4年後の2026年冬季ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を目指している。姉の山田莉乃香(17、クルーズ)は世界ジュニア選手権(3月8日、スイス・レザン)で7位、弟の琉聖(16、同)は全日本選手権(同21日、青森)で8位と、徐々に結果がついてきた。8年後には地元・札幌市が招致を目指す冬季五輪も控えており、将来が楽しみな2人だ。

 北京五輪が行われた冬のシーズンがまもなく終わりを告げようとしているが、4年後へ向けた戦いはすでに始まっている。姉・莉乃香が「いつかは弟と一緒に出てみたい」と声を弾ませると、弟・琉聖も「2人で五輪に出られたらいいな」。同じ思いを胸に抱き、姉弟での五輪出場を誓う。

 莉乃香は2月の札幌ジュニア大会(ばんけい)で優勝。3月の世界ジュニア選手権でも7位に入賞し、「海外のレベルの高さを思い知った」と大きな経験値を積んで帰国した。「まずは来季の世代別代表のメンバー入り。そして4年後、8年後に、(世界の)実力に追い付いていきたい」と、さらなるステップアップを思い描く。

 琉聖は今季、16歳ながらU19日本代表の強化指定選手に選ばれている。姉とともに世界ジュニアのメンバーにも選出されたが、「来年も再来年もある。実力的にも世界の同世代と比べたらまだまだ」と、帯同せずに国内練習に専念した。3月21日には「今の自分の立ち位置を確認するため」と、五輪選手が多く出場する全日本選手権にエントリー。決勝では2回目に転倒するも、国内最高峰の舞台で8位に食い込んだ。

 4年後の五輪が終われば、その次は30年。札幌開催が実現すれば、ハーフパイプが行われる会場は地元のさっぽろばんけいスキー場が計画されている。小学4年から同スキー場で競技を始めた琉聖は「(ばんけいは)ホームゲレンデ。出たいです」。姉弟で切磋琢磨しながら、夢を追いかけ続ける。

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