室蘭大沢FC対決!札幌・宮沢が黄金ルーキー・松木とユニ交換「切磋琢磨したい」
■札幌0-0FC東京(16日、札幌ドーム)
今季ホーム初勝利はまたもお預け―。北海道コンサドーレ札幌は16日、FC東京と本拠地で対戦し、0―0のスコアレスドローに終わった。MF宮沢裕樹主将(32)が小学生時代に所属した室蘭大沢FCの後輩で、U―21日本代表でもある道産子MF松木玖生(18)がプロ入り後初めて地元に凱旋。2度の決定機で札幌のゴールを脅かしたが得点は許さなかった。
得点許さず今季2度目のスコアレスドロー
試合後、松木からユニホームの交換を求められ、宮沢が応えたシーンに両チームの応援席から拍手が降り注いだ。FC東京の黄金ルーキー・松木には、後半40分とロスタイムに立て続けにクロスに飛び込まれて決定機を与えたが、札幌守備陣が懸命の守備で防ぎ切り、勝ち点1を積み上げた。
シーズン前の沖縄キャンプで練習試合を行って以来の2人の対戦。今度は生まれ故郷、北海道での公式戦だ。宮沢は松木の印象を「高卒1年目とは思えないようなメンタルを持っている。最後、やられなくて良かった」と、胸をなで下ろした。
2人が所属した室蘭大沢FCはすでに解散しているが、「僕たちもうれしいですけど、そこに関わってきた人たちが一番。彼はこれからキャリアを築いていくし、僕もできるだけピッチで戦い続けて切磋琢磨していきたい」と宮沢。後輩へエールを送ると同時に、自らもまだまだ後輩に負けてられないと引き締めた。
今季3度目の無失点試合。練習試合をしていたことで守備のイメージはつかんでいた。3バックの中央を務めた宮沢は「きょうも自分たちのプレスを嫌がっているところがあった。自分たちも怖がることなく前線で限定した守備ができた」と振り返った。
中島も刺激 強烈ヘッドも「入らなかったら打っていないのと一緒」
メンタルの強さでいえば、札幌の19歳だって負けていなかった。今季公式戦4得点のFW中島大嘉が後半18分に途中出場。同33分には右CKから得意の強烈ヘッドを浴びせた。「入らなかったらシュートを打っていないのと一緒。得点には絶対にこだわりたい」と、悔しさをにじませた。
今季初勝利を挙げた10日の名古屋戦から連勝とはならなかったが、リーグ9戦で8戦負けなしと勝負強さは見せた。次こそホームのサポーターに歓喜を届ける。