ファイターズ
2022/04/16 23:00

《岩本勉のガン流F論》前回とまるで別人! 大海の投球に「きょうこそは!」の強さ見えた

前回登板で自己ワースト6四死球を与えた伊藤だが、16日の試合ではキレのある別人級の投球を披露した

■日本ハム11ー4ロッテ(16日、ZOZOマリンスタジアム)

 伊藤が前回とは別人の投球を披露した。球のキレ、身体のキレが物語っていた。十分な準備、覚悟を持って臨んでいたのが分かる。五回2死走者なしから2失点したが、球に「きょうこそは!」という強さがあった。調子の悪い投手ならば、KO降板までいっていた可能性もある。

 コントロールミスなど、失敗があったのも事実だ。それでも後悔のない投球をしていた。失敗は成功のもとになる。後悔からは何も生まれない。

先頭、3アウト目の取り方に課題も

 ただ、完璧とは言えない。課題もある。試合にもイニングにも入り口と出口が存在する。先頭と3アウト目の取り方だ。五回2死から与えた四球と安打は投手にとって最悪な〝連打〟。本人も分かっているはずだ。

 昨年、10勝を記録したことで、今季は「もっとこうしよう」と考えすぎているように見える。シンプルさも忘れてはいけない。新人だった昨季は「こうしなきゃいけない」ではなく、「こうするんだ!」と打者に向かっていた。

 この1勝で次回以降、さらに晴れやかな気持ちでマウンドに上がることができる。もっともっと伊藤大海らしい凜(りん)とした姿を見せてもらいたい。勝ってかぶとの緒を締めよ!(本紙評論家)

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい