夏季スポーツ
2022/04/17 23:25

プリンスリーグ開幕 札幌U-18の漆舘が1G1A

トップチームの小野から金言をもらった漆舘が、開幕戦で1ゴール1アシストと活躍した(撮影・西川薫)

高円宮杯U-18サッカープリンスリーグ北海道 第1節(17日、北海高ほか)

 開幕節3試合が行われ、昨季優勝の北海道コンサドーレ札幌U―18が4―0で北海高を下した。FW漆舘挙大(札白石高3年)は今季初得点を決めるなど、1ゴール1アシストを記録した。

活躍をするも、厳しい自己評価

 1点リードの前半43分、相手の運動量が落ち始めたところにドリブルで持ち込み、ペナルティーエリア中央付近から右足を一閃(いっせん)。GKの手をはじいてゴールネットを揺らした。さらに後半18分には右サイドから3点目をアシスト。それでも「コースが甘かった。キックの質をもっとあげないと」と、自らに厳しい評価を下した。

 トップチームに参加した沖縄キャンプでは、見るもの全てがこれまでと段違いだった。「体もきつかったけど、頭も考えることが多くてきつかった」。さらにMF小野伸二にはシュートのコツを聞き、「ゴールにパスをするだけ」と金言を授けられた。

 2月19日に2種登録し、ルヴァン杯2試合にベンチ入り。「出たときに結果を残さないと」と、常に準備を怠らない。昨季、同期のDF西野奨太(17)がプロ契約したこともあり、「悔しい気持ちもあったけど、近くの存在が自分にいい刺激になっている」。

 まずはプリンスリーグ2連覇。そして「プレーオフで結果を残して、プレミアに上がるのが一番の目標。得点王も大事。もっとエゴイストになる」。現状でできること全てを達成し、プロの道へ駆け上がる。

 さらにこの試合では、中学3年生が飛び級で出場した。後半20分、札幌U-15の川崎幹大がプリンスリーグでデビュー。森下仁之監督(54)は「中3で高3の試合に出るって、なかなかですよ。止める、蹴るっていう技術が高い」と高く評価する。

 昨年7月、JFAエリートプログラムU-14トレーニングキャンプにも選出された逸材。週に1、2度、U-18の練習に参加しているといい、「普通にやれてますよ。25分の中ではボールに触る回数や、攻撃的にプレーをするっていうのがなかなか出なかったですけど、こうして慣れていったら、もっともっと良さが出る」と、将来の金の卵に期待を込めた。
 

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