ファイターズ
大海と輝星に外野手プラン 継投オプションで次なるBIGBOSS采配
仰天采配再び―。日本ハムの新庄剛志監督(50)が、大卒2年目の伊藤大海投手(24)と高卒4年目の吉田輝星投手(21)を限定的に外野手として起用するプランを打ち出した。外野を挟んで再びマウンドに戻る変則継投を想定。着々と勝負手の準備を進めている。
恩師・野村氏のイズム継承
シーズン開幕から3週間が過ぎた。ビッグボスの引き出しにはまだ、たくさんのアイデアが詰まっている。現在、目を付けているのは伊藤、吉田の守備力だ。現役時代にゴールデングラブ賞に10度輝いた名手は非凡なセンスを感じ取り「吉田君と伊藤君は外野ができる。うまいんですよ、あの2人」と不敵に笑った。
継投のオプションとして、外野を使うつもりだ。状況に応じてマウンドと外野を往来するイメージだ。「投げていて、新しい投手が来たら、その間にレフトに行って、(時機が来たらマウンドに)戻って―みたいなことをやる可能性がある」。
新庄監督の恩師でもある故・野村克也氏は阪神監督時代、左右の打者に合わせて遠山と葛西を交互に登板させた。投げない時は、一塁を守らせる斬新な手法が、注目された。
高校、大学で外野の経験がある伊藤や吉田は監督の意向を聞き、練習に励んでいる。登板時、相性の悪い打者でワンポイントを挟み、次打者の時に外野から戻って再び投げるような采配も可能。型にはまらない指揮官は偉大な恩師のDNAを受け継ぎ、大胆に策を打つ。