来日初登板のポンセは5回4失点 黒星デビューも手応え「これからもっと良くなる」
■日本ハム2-4楽天(20日、楽天生命パーク)
浅村に先制2ラン被弾も「チェンジもカットも良かった」
結果は伴わなかった。それでも、今後に期待を抱かせる内容だった。新外国人のコディ・ポンセ投手(27)が、来日初登板初先発。5回8安打4失点で初黒星を喫したが、「チェンジアップもカットボールも良かった。直球はまだ改善できるところが何点かある。きょうの反省を今後に生かしていけたら」と前向きに振り返った。
悔やまれるのは立ち上がりだ。一回、1番・西川に右前打を許すと、すかさず二盗を決められ無死二塁。2番・鈴木の一ゴロで1死三塁とされ、続く浅村に決勝点となる中越え先制2ランを浴びた。
それでも、二、三、四回は走者を背負いながら粘って無失点。198センチの長身から投げ下ろす最速152キロを計測した直球と、多彩な変化球に高いポテンシャルを感じさせた。五回に2点を追加されたが「去年パイレーツでは主にブルペン(中継ぎ)で投げていたので、5回を投げたのは1年ぶりくらい。自分は先発が大好き。これからもっと良くなっていく」と手応えを口にした。
「自分らしく」指揮官からの金言に感銘
ビッグボスからの金言を胸に、マウンドに上がった。3月下旬、1軍の練習に合流した際に「自分らしく、自分ができることを全て出し尽くしてください」と背中を押された。「それを聞いて、自分自身でいていいんだな、そこまで自分を変えなくていいんだなと実感した。勝利に貢献できるように頑張っていこうと思いました」。信頼を寄せてくれる新たなボスの下、これからも全力で腕を振る覚悟だ。
日本デビュー戦を白星で飾ることはできなかったが、この日の投球を見守ったビッグボスは「ポンセくんは日本のマウンドにも慣れていないだろうし、きょうだけでは判断できない。ま、これからでしょ」と先を見据えた。助っ人右腕は次回登板へ向け「カーブが自分の強み。それで空振りを取れるようにしていく。全ての球種の精度を高めていく」と成長を誓った。敗戦を糧に、次こそ来日初勝利を挙げてみせる。