スポーツ総合
2022/04/20 23:25

《人ほっとコーナー》内山靖崇(29) 札幌出身のプロテニスプレーヤー 

自身主催の「Uchiyama Cup2022」開催に向けて意気込みを語った内山

「一流見せたい」ジュニア育成へ冠大会創設

 グランドスラム常連の日本トッププレーヤーは常にテニス界への恩返しを心掛けている。8月28日に札幌市で開幕する自身主催の「Uchiyama Cup2022」もその一つだ。

 「子どもたちに一流選手のパフォーマンスを見てもらいたい。観戦を楽しむのも良し、プロを目指すきっかけになるのも良し。ジュニア世代の選択肢を増やしたいんです」と目を輝かせる。

 大会への思い入れは強い。プロ転向後、ジュニア世代の育成を目標に掲げ、冠大会の創設を目指してきた。「そのためにはキャリア、実績が必要」と世界舞台でしのぎを削ってきた。そして2019年に世界ランキング100位を切った。トップ選手の仲間入りを果たしたのを機に大会創設の準備を進めてきた。

 同大会は国際テニス連盟公認の男子大会で、昨年に続いて2度目。シングルスとダブルスが行われる。今年は1大会から2大会へと規模を拡大させる。8月28日から9月4日までのWEEK1と4日から11日までのWEEK2に分かれる。賞金総額はいずれも2万5000ドルと高額だ。

 昨年はコロナ禍で無観客開催だったが、今年は有観客を目指す。さらに条件が整えば、国際大会としても開催できる。「国際大会にできなくても国内トップ10に入る選手が参加する。多くの子どもたちに見てほしい」と声を弾ませる。

 さらなる飛躍も期す。3月上旬に左ふくらはぎを痛めた。現在はリハビリ中で、世界ランクは256位。5月上旬には海外ツアーに復帰する予定だ。「100位以内に戻るのが目標。4大大会(シングルス)でも勝ちたい」。世界で活躍する道産子プレーヤーはコート内外で挑戦し続ける。

プロフィール

内山 靖崇 (うちやま・やすたか) 1992年8月5日、札幌市生まれ。福住小2年時にテニスを始め、札羊丘中進学と同時に米国のIMGアカデミー入り。帰国後、青森山田高に入学し、2011年4月にプロ転向。13年に国別対抗戦デビス杯に出場し、日本代表デビュー。17年には楽天ジャパンオープンでダブルス初優勝。19年にはウィンブルドン予選を突破し、グランドスラム本戦初出場(初戦敗退)。右利き。世界ランキング最高位は78位。183センチ、76キロ。

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