ファイターズ
中島 1軍昇格即スタメンで初安打&好守
■日本ハム3-9ソフトバンク(23日、札幌ドーム)
ようやく2022年が〝開幕〟した。プロ14年目の中島卓也内野手(31)が、同学年の谷内と共に今季初めて1軍に合流した。前日22日は仙台で行われた2軍楽天戦に出場していたため、この日の早朝に札幌へと移動した。
「9番・遊撃」で昇格即スタメン起用されると、攻守で持ち味を発揮。二回に二塁への内野安打で今季初安打を記録すると、六回にはガルビスの遊直を横っとびで好捕した。「今年最初の1軍での試合だったので、初回は結構、緊張しましたね」と振り返ったが、しっかりと地に足が付いたプレーを見せた。
武器の守備「戻ったというか、もっと良くなった」
最大の武器であるはずの守備が崩れ、春季キャンプ中に2軍へと降格し、そのまま開幕1軍を逃した。実は守備の異変は昨季終盤から感じ取っていたという。「捕球の面で距離ができずに、バウンドが合わなかったりがあった。人工芝だったら何とかなっていたんですけど、やっぱり土になると、どうしてもそれが良くなかった」と、飯山2軍内野守備走塁コーチと鍛え直した。「戻ったというか、もっと良くなった感じがしているので、その面ではいい時間だった」と、日に焼けた顔から充実感をにじませた。
1軍にいることで、札幌の自宅で家族と一緒に過ごせる時間も増える。「こうやってパっと上がっても、すぐ落ちたら意味がないので。早く(自宅に)帰りたいです」と笑った。昨年、第一子の長男が誕生し、パパとなった背番号9。「自分の中でも気持ちを高めて、良い結果、内容をどんどん出していきたい」。家族を支えるためにも、もう離れるわけにはいかない。