大学・社会人野球
2022/04/23 23:00

道6大学野球春季リーグ開幕!函大・村田澪が延長十回1失点完投

旭大戦で10回2安打1失点で勝ち投手になった函大のエース左腕・村田澪

   ■道6大学野球春季リーグ戦 第1日第1節 (23日、苫小牧とましん)

函大2―1旭大 東農大網走17―0函教大

12年ぶりの春Vへ好発進

 開幕節2試合が行われた。昨秋2位の函大は、2―1で旭大に延長十回サヨナラ勝ち。2年から主戦の村田澪斗(4年、函大有斗)が被安打2、1失点完投勝利。12年ぶりの春制覇へ好発進した。リーグ戦2連覇中の東農大網走は、17―0で函教大に五回コールド勝利した。北洋大―旭教大は、旭教大が第1節を辞退したため、北洋大の不戦勝となった。

延長志願の登板で146球力投「最高です」

  函大・村田澪が初の開幕戦先発の期待に応えた。146球の力投で息詰まる投手戦を制し、十回裏のサヨナラ劇を呼び込んだ。ベンチで戦況を見つめていた村田澪は「最高です」と、満面の笑み。阪内俊喜監督(65)は「エースの自覚。よく投げてくれた」と最大級の賛辞を贈った。

 当初は2戦目に登板予定だったが、2枚看板の1人が調整不足で、出番が回ってきた。「いつもと違う雰囲気だった」と立ち上がりは自慢の制球が乱れた。2死から連続死球。ここで、後続を空振り三振に斬って取り、リズムに乗った。最速は144キロだが、「途中から打たせて取る投球に切り替えた」と、凡打の山を築いた。失点は七回2死二、三塁から自らの暴投による1点のみだった。

 九回を終わった段階で、球数は132球。自ら直訴して十回のマウンドに上がり、この試合5度目の3者凡退。最後までマウンドを譲らず、リーグ戦通算9勝目をマークした。「勝つことが、初戦で一番大事。東農大(網走)に勝たないと全国には行けない」。最終節まで勝ち星を積み重ね、リーグ戦2連覇中の強豪との最終決戦に向かう。

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