ファイターズ
2022/04/24 22:55

杉浦1年半ぶりの先発も一発に泣く 「あの1球で負けてしまった」

24日のソフトバンク戦に先発した杉浦

■日本ハム4-11ソフトバンク(24日、札幌ドーム)

オープナー起用で立ち上がりは抜群

 落とし穴が待っていた。昨季はクローザーだった杉浦が2020年10月16日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来、およそ1年半ぶりに先発を務めた。抜群の立ち上がりを披露したが、三回、伏兵の一発に涙をのんだ。

 中3日で、当初からオープナー起用だった。「余計なことをあまり考えずに、どんどんストライクゾーンで勝負していく」と腹をくくり、二回まで無安打に封じた。しかし、三回が誤算。2死一塁で、ソフトバンクのルーキー野村勇に高めの直球を左中間席へ運ばれた。

 小さなミスを見逃してはくれなかった。この2失点が重くのしかかり「全体的に見たら、そこまで悪くはなかったですけど、あそこのホームランが…。あの1球で結果的に負けてしまったので、大胆にいきつつも、もう少しホームランだけケアしておくべきだった」と悔やんだ。

 2月の春季キャンプ。ブルペンで杉浦の投球練習を視察したビッグボスは、うなるような直球を目の当たりにして、思わず笑みをこぼした。「これはどこでも使いたくなるわ」と感嘆。能力を最大限に生かすような役割を模索してきた。

武田コーチ「今後、先発の可能性ある」

 今後の起用法について、武田投手コーチは「まだ決まってはいませんが、今日のピッチングを踏まえて、今後、先発の可能性はあると思います」と説明した。

 先発再転向か、救援かは監督の判断に委ねられるが、杉浦は「どちらにしても自分のピッチングができるように準備していくだけ」と言い切った。今年30歳になった道産子はチームのために腕を振り、再び持ち場を確立していく。

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