ファイターズ
オリックス由伸と投手戦演じた加藤が八回悔しい同点被弾「ホームランが全て」
■日本ハム2-3オリックス(26日、東京ドーム)
オリックスの昨季沢村賞右腕・山本由伸投手(23)と投げ合う大事なカード初戦。先発を託されたのは、〝カドックス〟こと加藤貴之投手(29)だった。前回登板19日の楽天戦(楽天生命パーク)では、わずか90球で今季初完封勝利をマーク。100球未満の完封勝利は米大リーグの大投手にちなんで「マダックス」と呼ばれており、新庄BIGBOSSから「カドックス」と名付けられた。
一回は3者凡退と完璧な立ち上がり。二回、三回は得点圏に走者を背負ったが、無失点で切り抜けた。武田投手コーチからは「右バッターにも左バッターにも両サイドをうまく突いて勝負できている。狭い球場だけど、一発を恐れず攻めのピッチングを続けてほしい」と期待された。
四回に味方の援護をもらった加藤は、持ち前のテンポの良い投球でポーカーフェースを貫き、七回まで淡々とアウトを重ねた。しかし、相手打線が4巡目に入った八回に落とし穴が待っていた。2点リードで1死一塁。3番・紅林に初球の132キロを左翼席に運ばれ、同点2ランを被弾。加藤は「全体的に良い投球ができていましたが、ホームランが全てだと思います。野手がしっかり守ってくれていただけに、あの1球が悔やまれます」とコメント。マウンド上でぐっと唇を噛み、悔しそうな表情を浮かべた。