コンサドーレ
《平川弘のCool Eye》ル杯柏戦トゥチッチ今季初ゴール 決勝点ならもっと自信になったが…
ルヴァン杯の柏戦ではまさかの逆転負け。ロスタイムに2点を食らって大事な勝ち点3を逃してしまった。
FWトゥチッチに今季初ゴールが生まれた。まだまだ、ボールの引き出し方や、連動というところでは物足りなさを感じるが、ストライカーとして結果を出せたのは自信となるだろう。
得点となったのはDF田中駿の右からのクロスに、DFの鼻っ先で合わせたもの。しっかりと準備、予測が出来て、なおかつ一瞬の体のキレがないと、スペースのないニアで合わせることは難しい。得点で評価されるトゥチッチらしいゴールだったと思う。だからこそ決勝点となってもっと自信をつけられればよかったのだが…。
後半途中から、売り出し中のFW中島を投入し2点目を取りにいったペトロビッチ監督。1点を守るのではなく、積極的に行ったのだが結果的には裏目に出た。連戦の疲労を考慮し終盤に選手交代をした。結果論だが、そのことでチームのバランスが少し崩れたのかもしれない。ホーム厚別の厄介な風を熟知しているはずの札幌。終盤の風上を利用した柏の猛攻に耐えられなかったのは残念で、言い訳は出来ない。あと一歩寄せが甘くなったためにゴールマウスにシュートが飛んできた。2点目のシュートは仕方ないが、1点目はDF中村があと数センチ寄せられていれば、枠外にボールは飛んだ。29日の湘南戦(札幌ドーム)では、そこの厳しさを意識してほしい。(本紙評論家)