29日湘南戦でFW小柏剛が1カ月半ぶりの実戦復帰へ
北海道コンサドーレ札幌は29日、ホームで湘南と戦う。FW小柏剛(23)の1カ月半ぶりの実戦復帰が濃厚。スピードスターが今季初ゴールで、復活ののろしを上げる。
小柏の復帰が目前だ。21日の練習で復帰後初めてフルメニューを消化。この日は主力組でゲームをプレーし、29日の湘南戦に照準を合わせた。「リハビリに入る前よりは息が上がる」と若干のブランクを感じつつも、「ボール回しだけでも楽しい」と声を弾ませた。
3月12日の横浜M戦で右太もも裏を痛め、後半40分に負傷退場。交代カードを使い切った札幌は終盤10人での戦いを強いられ、ラストプレーで失点。1点リードを守りきれなかった。勝ち点3を取りこぼしただけでなく、期待のエース候補も無念の離脱。そこから長く、札幌は波に乗りきれなかった。
今季はオフ期間中にも左太ももを痛め、リハビリからのスタート。初招集だった日本代表候補合宿も辞退した。出遅れたが、ようやく状態が上がってきた中での離脱は「すごくショックだった」と振り返る。
6週間に及ぶリハビリ期間は入念なトレーニングで再発防止に努めた。強度の高い練習をするチームメートを横目に、小柏もピッチの外周を黙々と走り込んだ。「期間も長くキツかったが、ピッチでしっかり動けるようにやってきたつもり」と胸を張った。
不在の間はFW中島が結果を残した。タイプの異なるライバルの台頭を、小柏は歓迎する。「同じポジションなので負けたくない。いい刺激を与え合える存在」と切磋琢磨を誓った。
負傷離脱もあり、ここまで今季はゴールがない。1カ月半ぶりの実戦復帰へ「ピッチに立ったら6週間のリハビリは関係ない。チームが勝てていない状況で、自分が入って盛り返せたら」。爆発的なスピードで再び攻撃をけん引し、チームを上昇気流に乗せる。