■日本ハム２－４オリックス（２７日、東京ドーム）

　新庄監督の１番起用に見事に応えた。「１番・左翼」で先発した今川優馬外野手（２５）が３号２ランを放つなど、３安打２打点で猛アピールに成功した。

　相性の良さを勢いにつなげた。オリックスの先発・宮城からは３日に対戦した際、今季１号２ランをマークしていた。「前回対戦したときにすごく自分の中でもいい感覚があった」と一回の第１打席で遊撃内野安打をマークすると、波に乗った。

　２点ビハインドの三回１死一塁。宮城の直球を捉えると、打球はそのままバックスクリーンへ一直線。一気に試合を振り出しに戻した。五回にも左翼フェンス直撃の二塁打を放ち、プロ初の猛打賞も記録した。

　いい内容の打席が続いていたからこそ、好機での凡退を悔やんだ。２―２の七回だった。無死満塁の絶好機で浅い中飛で走者を迎え入れることはできなかった。後続も倒れ無得点に終わり、流れは相手に傾いた。「ああいうところで最低限の仕事ができないと、もちらんチームは勝てない」と唇をかんだ。

　リベンジの機会は必ず訪れる。「考え方だったり、そこで仕留められる技術をもう一回見直していきたい」と主力の座をつかむためにも、さらなる研さんを誓った。