輝星プロ初ホールド 12イニング連続無失点継続中
■日本ハム2ー4オリックス(27日、東京ドーム)
敗戦の中、キラリと光る好投だ。吉田輝星投手(21)が、2-2の七回から3番手でマウンドへ。2死から福田に死球を与えたが1回無失点に抑え、プロ4年目で初ホールドをマークした。
これで4月2日のオリックス戦(京セラドーム)から9試合連続、12イニング連続無失点。「同点で(ホールドが)付くと分かっていなかったので、いま知りましたけど良かったです」とはにかんだ。
慣れてきたリリーフ登板
今季は開幕3戦目に先発した後、中継ぎでの起用が続いている。昨季まで先発が主だったが、リリーフのルーティンにも慣れてきた。「フォークとスライダーくらいしか投げていないので7球くらいあれば(肩は)できる。体のコンディショニング、投げ方が良い感じなので、これからもしっかり続けていけたら」と手応えを口にする。
春季キャンプで直接指導を受けた元阪神・藤川球児氏との出会いも大きかった。シーズンに入ってからも頻繁に連絡を取り合い、ピッチングの動画を送ってチェックしてもらっている。的確なアドバイスをもらい「すごく感謝しています」と語る。
新庄ビッグボスは前日26日に吉田について「徐々に徐々に、緊迫した場所で投げさせる」と明言。僅差の場面での登板が増えれば、初登板勝利を挙げた2019年以来の白星を掴むチャンスもくるだろう。
3年ぶり勝利で祝杯を
3年ぶりの勝利を挙げた時に、楽しみしていることがある。年末年始に秋田の実家に帰ると祖父・理正(りしょう)さんが、4年目の飛躍を願って福禄寿酒造の純米吟醸「一白水成」を持参してくれた。
オフは糖質を制限する「ケトジェニックダイエット」に挑戦していたが、「年末年始はちょっとゆっくりしたいし、爺さんが気合を入れて買ってきてくれたので飲みました」。そのほか地元の知人からも日本酒の差し入れをもらい、持って帰ってきたという。
シーズンに入ってからも節制に励んでいるが「試合で勝ったときくらいは飲みたいですね」とニッコリ。このままいけば、勝利の美酒に酔いしれる日は近そうだ。