ファイターズ
2022/04/28 23:55

大海 自身3連勝 「結果以上に得るものが大きかった」

強烈な援護をもらって自身3連勝を飾った伊藤

■日本ハム6ー2オリックス(28日、東京ドーム)

ドラフト同期・今川と念願のお立ち台

 プロ初勝利の記念日に、今季3勝目を挙げた。2年目の伊藤大海投手(24)が、今シーズン最長の7回を投げて5安打無失点と好投。ドラフト同期で同じ道産子の今川とヒーローインタビューを受け「いつか(一緒に)やりたいという話をずっとしていたので、今日ここでできて良かったなと思います」とはにかんだ。

 昨年の4月28日。ペイペイドームで行われたソフトバンク戦でプロ初白星を挙げた。あれから1年が経ち、東京ドームのマウンドで進化した姿を見せた。

 前回登板までの二段モーション気味の投球フォームから「ちょっと一回、初心に戻ろうかな。いろんな無駄な動作が多くなってきていたのかな。少しでもシンプルに投げたい」と原点回帰。前日27日のブルペンでの投球練習から、左足を上げてそのまま踏み出す動作にモデルチェンジした。

 きっかけはDH制のない交流戦に備えて行われたピッチャー陣の打撃練習。「(投手コーチの武田)勝さんにこの間、打撃投手をしてもらった時に『あ、こんな力要らないんだ』と思った」と気付かされた。

 力感のないフォームから、テンポの良い投球を披露。「マウンドを外して間合いを取ってみるとか、いろいろ今日は工夫をしながら。すごく収穫の大きいピッチングになったので、結果以上に得るものが大きかった」と手応えを口にした。

1年前の記念球は母に手渡し

 ちょうど1年前、手にしたウイニングボールは「母親にプレゼントしたい。できれば手渡ししたい」と語っていた。感謝の気持ちを直接伝えるため、あえて郵送はしなかった。

 年末年始に鹿部町の実家に帰省した際に手渡し、喜ぶ母・正美さんの姿に伊藤はニッコリ。「1勝目」と黒いマジックでしたためられたボールは、ケースに入れて写真パネルと大切に飾られている。

 これで4月16日のロッテ戦(ZOZOマリン)から自身3連勝。記念日の1勝をきっかけに、連勝街道をひた走る。

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