北海道コンサドーレ札幌は２９日、札幌ドームで湘南と対戦する。ここまでリーグ全試合フル出場を続けているＤＦ田中駿汰（２４）は無失点に終えた１６日の前節、ＦＣ東京戦で手応えを得た。リーグ3戦連続の完封で、勝利への土台を作る。

「決定的な仕事に携わらないと」

　フル回転の田中駿が、攻守に存在感を見せる。スコアレスドローに終わったＦＣ東京戦を振り返り、「守備は、ずれてもしっかりカバーができていた。ピンチもあったが、ゼロで抑えられたのは去年と違うところ。声を掛け合いながらできているのが要因」と、守備での連係に手応えをにじませた。

　ここまでリーグ戦はＭＦ高嶺とともに全試合フルタイム出場。４月はルヴァン杯にも２試合にフル出場し、絶対的主力としてチームに安定感をもたらしている。それでも「直接勝ちにつなげられているわけではない。決定的な仕事に携わらないと」と自己評価は辛口。指揮官からの揺るぎない信頼を勝ち得た今、出場は田中駿にとって最低限。ゴールに結び付く仕事を追求する。

　ルヴァン杯・柏戦のショッキングな敗戦から中６日で迎える湘南戦。「休みがあってリフレッシュできた。湘南戦はしっかりと走れると思う」と、ハードワークが信条の相手を上回るつもりだ。「ここで３ポイントとれれば、上を目指せる」と重要視する一戦に臨む。