ファイターズ
ドラ9上川畑 2軍降雨ノーゲームで〝幻のプロ初安打〟
■29日イースタン巨人戦 降雨ノーゲーム
右膝の負傷で出遅れていた日本ハムのドラフト9位・上川畑大悟内野手(25)が29日、千葉・鎌ケ谷で行われた2軍巨人戦で実戦初出場を果たした。「1番・遊撃」で先発し、三回まで出場して2打数1安打。四回途中で降雨ノーゲームとなり記録は消えたが、確かな一歩を踏み出した。
右膝蓋骨骨折乗り越え「もうほとんど100%の状態」
背番号4を託された期待のルーキー・上川畑が、2軍で実戦デビューした。一回の初打席は三ゴロに終わったものの、三回の第2打席で右前打をマーク。降雨で試合が成立せず〝プロ初安打〟は幻となったが「出られて良かった。調子を上げて、早く1軍に上がれるようにしたい」と笑顔を見せた。
春季キャンプは1軍スタート。順調な滑り出しに見えたが、昨年、自打球を当てた右膝の痛みが消えず、2月7日から2軍に合流した。「一度ドクターに診てもらったら、がっつりお皿(膝蓋骨=しつがいこつ)が折れていた」。想像よりも重傷だった。それでも「大きいけがは初めて。逆に、体のことを見つめ直せるいい期間」と前向きに考え、リハビリを乗り越えた。
現在は「もうほとんど100%に近い状態」まで回復。今後は徐々に出場イニングを伸ばし、1軍昇格を目指していく。