ファイターズ
加藤 快投実らず 7回2失点も援護なく
■日本ハム1-2楽天(3日、札幌ドーム)
いつものように見せた快投は実らなかった。先発の加藤は7回5安打2失点も、味方の援護に恵まれず、2敗目(2勝)を喫した。4月19日の対戦で完封勝利を挙げたが、二回1死一塁から田中和に浴びた2ランが決勝点となってしまった。
好投手・田中将との対戦だっただけに、甘く入った1球が命取りとなった。加藤も「(田中和の)ホームランに尽きると思います。相手が素晴らしいピッチャーなだけに、先制点は取られないようにと思っていましたが、スライダーが甘く入ってしまいました」と肩を落とした。
二回に2ラン被弾後すぐ修正
それでも先制点を献上した後に崩れることはなかった。二回まで40球を要していたが、三回以降は修正。表情を変えることなく、加藤らしいテンポの良い投球を取り戻し、100球で七回まで投げきった。
ここからは真価が問われる。昨季も5月12日のオリックス戦までは3勝0敗、防御率2.25と安定した投球を披露していた。しかし、その後(勝敗付かずを挟んで)6連敗。東京五輪による中断期間も重なり、約4カ月も勝ち星から遠ざかった。この日の登板前々日に「今季の良いところ? 特にないですけど、前半なので」と話したように、その意識は頭の中にあるはずだ。
昨年初めて規定投球回をクリアし、自信を深めて臨んだ2022年シーズン。さらに上のレベルの投手となるためにも、同じ轍(てつ)は踏まない。