北海道コンサドーレ札幌はきょう４日、アウェーでＧ大阪と対戦する。３日は札幌・宮の沢で練習後、空路で大阪入りした。負傷離脱していたＭＦ金子拓郎（２４）のリーグ３戦ぶりの復帰が濃厚。復活のエースが、チームを今季初の２連勝へ導き、上位浮上への機運をつくる。

４月１０日名古屋戦で左膝負傷

　敵地でのＧ大阪戦。４月１０日の名古屋戦で左膝を負傷した金子のメンバー入りが濃厚となった。背番号９は「自分としてはいくつもり。もう不安もない。あとはコンディションを上げていくだけ」と自信を見せた。今週はゲーム形式を主力組でプレー。３戦ぶりの実戦復帰へ、着々と準備を進めてきた。

　昨季は全３８試合に出場。卓越した攻撃能力はもちろん、タフさも売りにブレークした。さらなる飛躍を狙ったプロ３年目、シーズン序盤の小休止に「ここまでけがはほとんどなくやってこれたが、３週間離脱してサッカーができることは当たり前じゃないと思った」。早期復帰へ焦る気持ちを落ち着かせつつ、患部の回復に努めてきた。

　１０節終了時点で札幌は１０位。ここまで１敗はリーグ最少タイで、開幕から辛抱強く戦ってきた。ペトロビッチ監督は「チームはコンスタントに力を出せている。難しい状況でも、いい粘り強さを見せている。よく戦っている」と評価。前節の湘南戦で今季ホーム初勝利を飾り、指揮官は「ゴールデンウイークは勝ち点９を取る」と短期的な目標を掲げている。

　「この２連戦で勝てば、上位争いに食い込める位置にいる。目の前のＧ大阪戦をみんなで戦っていきたい」と金子。頼れるエースの復活で、追い上げを加速させる。