札幌 G大阪とドローも クラブJ1初4戦連続0封に手応え
■札幌0-0G大阪(4日、大阪・パナソニックスタジアム吹田)
北海道コンサドーレ札幌はアウェーでG大阪と対戦し、0―0で引き分けた。J1で4試合連続の無失点はクラブ史上初。攻撃では前半ロスタイムに得たPKを阻止されると、その後も再三の好機を生かせなかった。
前半ロスタイム絶好機でシャビエルPK失敗 好セーブに屈す
猛攻むなしく、スコアレスドロー。試合後のペトロビッチ監督は「選手たちはたくさんのエネルギーをこの試合に注いでくれた。引き分けの悔しさは選手たちがもっとも感じている。その痛みが分かるのは私と選手たちだけだ」と、落胆の色を隠せなかった。
再三の好機を生かせなかったことを悔やんだが、名古屋戦からの無失点を4試合に伸ばし、負けなしも継続。連動した守備と的確な予測で、ピンチの芽を摘んだ。この日も強度の高いマンツーマンディフェンスを、90分やり切った。
DF田中駿は「毎試合、手応えは感じている。うまくいかない時間帯でも耐えることができている」と話し、MF高嶺も「前からのプレスがハマっている」と胸を張った。指揮官も「チャレンジとカバーをしっかりできている。非常に安定してきている」と、これまでの戦いを評価した。
シュート19本の猛攻も 金子「決めなきゃいけないシーンたくさんあった」
試合は前半ロスタイムに得たPKをFWシャビエルが失敗。その後も何度も相手ゴールに迫り、今季公式戦最多のシュート19本を浴びせたが、相手GK一森の好セーブに阻まれた。絶対的守護神のGK東口を負傷で欠く中、G大阪が見せた執念の守りを突破できなかった。
攻撃的な守備を土台にチャンスもつくれていただけに、敵地での勝ち点1に満足する選手はいない。3試合ぶりに復帰したMF金子は「チームとして決めなきゃいけないシーンはたくさんあった。きょうの引き分けは悔しい」と振り返った。
中2日で迎える7日の京都戦へ「次は必ず勝って、上に行きたい」と高嶺。粘り強い戦いを続けていく。