ファイターズ
ドラ3ルーキー・水野が岸からプロ初安打&二塁打「大満足」
■日本ハム4-8楽天(5日、札幌ドーム)
開幕スタメンから2軍を経て19打席目
忘れられない一日になった。ドラフト3位ルーキーの水野達稀内野手(22)が、プロ19打席目で待望の初安打をマークした。「1番・遊撃」で先発し、一回の第1打席で楽天・岸が投じた初球の直球を狙い打ち。捉えた打球は右前で弾んだ。「ホッとしたというか、やっと出たなという感じ。大投手から打てたので、大満足です」と塁上でガッツポーズした。
試合前、ビッグボスからスタメンを告げられ、「きょう1番でいくから、初球、思い切っていってこいよ」と背中を押されていた。岸のデータを踏まえた狙い球などのレクチャーも受けた。五回の第3打席では右翼線へ二塁打を放ち、好投手から複数安打を記録。「使ってくれたビッグボスに感謝したいです」と頭を下げた。
春季キャンプはチームの新人でただ一人、1軍完走。オープン戦でもアピールを続け、日本ハムでは2013年の大谷(エンゼルス)以来となる1年目での開幕スタメンを勝ち取った。
順調な滑り出しを見せたが、プロは甘くない。そこから17打席無安打で初の2軍落ちを経験。鎌ケ谷では1軍帯同時に減ったウエートトレーニングの量を増やし、一から体づくりに励んだ。
この日の守備では1点リードの四回2死満塁で、三遊間の強いゴロを好捕するも、一塁に悪送球して痛恨の適時失策。捕球の際に右手のひらをやけどし、イメージ通りに投げられなかった。「ツメの甘さが出た。捕って安心してしまった。送球まできっちりしてファインプレー。精度をもっと高めたい」。目に見えた成果と課題を次につなげ、偉大な遊撃手へと成長を遂げてみせる。