■日本ハム１－５西武（８日、ベルーナドーム）

試合前には万波へのアドバイス依頼「タイミングとか打つ方向教えてもらえれば」

　１－５で完敗し、６カード連続勝ち越しなし。今季３度目の先発となった杉浦稔大投手（３０）が、相手４番・山川に２本塁打を浴びるなど全５打点を許した。

　試合後、ビッグボスこと新庄剛志監督（５０）は開口一番「山川君には何を投げたらいいんでしょう」と苦笑い。続けて「ああいういいタイミングの取り方とか、打ちにいく形をうちの若い選手に目で盗んでもらう。お互い試合をしているんだから、良いところは盗んでいってほしい」と熱望した。

　山川はここまで１４本塁打とリーグトップを独走中。新庄ビッグボスは、絶好調の相手主砲について「興味あるある！　去年からね」と心底ほれ込んでいた。試合前には山川と熱く打撃論を交わし、スラッガー候補の万波を「教えたって」とお願い。「タイミングの取り方とか打つ方向とかを教えてもらって、これからそれをやり続けてもらったら、いい打者に成長してくれる」と大きな期待を込めた。

　今季ワーストの借金１３と苦しい状況は続くが、指揮官が求めるのは目先の一勝より選手の成長。敵チームからもヒントを得て、少しずつステップアップしていく。