日本ハムの加藤貴之投手（２９）が１０日、オリックス戦（札幌ドーム）に先発する。前回３日の楽天戦（同）では２敗目を喫したが、３戦連続ハイクオリティースタート（７回以上、自責点２以下）を達成。好調をキープしている左腕が、４月２２日のソフトバンク戦（同）以来となる本拠地勝利に導く。

カード初戦のマウンド「全力で初回から頑張る」

　本拠地に集まったファンへ、加藤が約２週間ぶりの白星を届ける。きょう１０日の先発登板に向けて「全力で初回から頑張ります」と気合十分。「チームが勝てれば良いと思うので、自分の役割を全うしたいと思います」と言葉に力を込めた。

　プロ７年目の今季は４月１９日の楽天戦（楽天生命パーク）でわずか９０球で九回を投げきり、１００球未満で完封する「マダックス」達成。４月６日のロッテ戦から５試合連続クオリティースタート（６回以上、自責点３以下）と安定感抜群だが「シーズンは長いので一喜一憂しないよう、目の前の試合を頑張りたい」と表情を引き締める。

　オリックス相手にリベンジを期す。前回４月２６日の対戦では、２点リードの八回、紅林に同点の２ランを被弾。８回２失点も悔いの残る敗戦となり「前回はホームランを打たれてしまって。野手が点を取ってくれたのに、勝ちきることができなかった」と反省した。

　大事なカード初戦の先発マウンド。持ち味のテンポの良い投球で、良いリズムを生み出す。