高校野球
2022/05/12 23:30

東海大札幌高・唐川 〝二刀流〟で躍動 2ラン&5回無安打無失点

一回に2ランを放った東海大札幌高の唐川が、五回からはマウンドで無安打無失点に抑えた

▽春季全道高校野球札幌支部Cブロック2回戦(12日)東海大札幌高9ー3大麻

 東海大札幌高の3番・唐川侑大捕手(3年)が、一回1死二塁から公式戦通算5本目の2ランアーチを放つと、五回からはマウンドに上がり、5回無安打投球。投打で勝利をけん引した。

複数ティー打撃でスイングに磨き

 一回、いきなり3点を先制された直後の今季初打席。東海大札幌高の3番・唐川は1ボールから、打った瞬間それと分かる大きな放物線を描き、左翼芝生席へ叩き込んだ。「少し切れるかなと思いましたけど、伸びてくれた」。すぐに1点差に追い付き、チームに勢いをもたらした。

 オフはプロ野球選手の練習動画を参考に、何種類ものティー打撃でスイングに磨きをかけてきた。その後3連続凡退で「少し雑になっていた」と、迎えた八回の先頭打席。2ボールからの3球目を右中間へ運ぶ二塁打。5打席全て最初のストライクを見逃さない選球眼が際立っていた。

 1年秋から正捕手を務め、2年春からは4番を担ってきた。今季初戦は3番だったが、先発マスクとして2人の投手をリード。3番手のマウンドでは、五回に1死から四球を与えたが、すぐにけん制で走者を刺し、以降は完全投球。「テンポ良く投げられた」と、5回を打者15人で打ち取った。

 昨秋の全道は準決勝で優勝したクラークに敗れた。「この大会で北海道一になって夏に甲子園」とキッパリ。チームの主将も務める大黒柱が、まずは14年ぶりに春のタイトルへ突き進む。

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