《BIGBOSS VOICE》大海完封に「あと80球くらい投げられたんじゃない(笑)」
■日本ハム1-0ソフトバンク(13日、札幌ドーム)
―(試合後に自ら)
「楽しかったね、投手戦。1イニング目から伊藤君は、下半身からリリースポイントへパワーが伝わっているように見えた。前回とは全く違うね、球のキレというか。ストライク先行で、ポンポンとファウルを打たせて、仕留める。最高でしょ。最後(九回、柳田の右翼フェンス直撃二塁打)はもう、いっちゃった? いった? みたいな。フェン直でおぉ…と」
―伊藤が完封
「素晴らしかったです。試合がすごく早く感じた。五回から九回まで4分くらいの感覚(笑)。焦りもなかったし、全部投げきってくれると、そういう気持ちしかなかった」
―八回で105球。九回も迷いなく
「もちろんもちろん」
―超スローカーブは遊び心も
「ああいうボールもあるという意識付けとしては、面白いんじゃないかな。左打者にいいね。あれを投げることによって遊び心を自分に持たせる。幅を広げるという意味で投げているのなら、素晴らしいですね。球数は116球? 何球くらいから疲れるのでしょうね。きょうの伊藤君はあと80球くらい投げられたんじゃない(笑)。それくらいバランスのいいフォームで投げられていたので。たぶん、あまりきつくなかったんじゃないかな」
―万波が千賀から適時打
「面白かったですね。間違いなくフォークだと思ったら、裏をかいて(直球がきて)表になったという。当たれば何とかなるでしょ。センターへ、いい当たりじゃないけど、ああやって1点を取れる」
―万波が登場曲に力をもらったと
「わぉ、センスあったでしょ。チャンスの時に僕の現役の時のあの曲を流してくれと、お願いしていて打った。直感直感。万波君の時だけ使ってくれとマネジャーに伝えて。当たりましたね。やっぱり当たるな俺。あす(14日)は誰かに変えるかもしれない」
―3試合続けて清宮、野村、万波を中軸に据えた
「とりあえずこの3人で、もう少し。成長してほしいという意味でも続けていきたいなと思いますね」
―千賀に対して三振14個を喫した。振っていく姿は見えたか
「なかなか打てるものではないしね。フォークが、たぶん真っすぐに見える。真っすぐより高めの軌道で来て落ちるから、まあ振りますよね。でもよく勝てた試合だと思います」
―杉谷が今季初の1軍昇格となった
「年齢も年齢でしょ。慌てず、余裕を持って打席に立ってほしい。来るボールに対して素直にコンと。余裕があるとボール球を見逃せるし、ないと全部(バットを)出してしまうから」
―ヌニエスが登録抹消となった
「打ちたい打ちたいが強すぎて。投手の球と勝負しないといけないスポーツなのに、自分と勝負しているから。向こう(2軍)でランニングとかたくさんして、感覚を戻してもらいたい」
―10日、11日の試合後は厳しいコメントを出していたが
「歯がゆさ…。こんなにチャンスをもらっているチームはないと思う。俺がよく言うのは『努力は一生、本番は一回、チャンスは一瞬』。努力はみんなしている。バットを振らずに見逃して帰ってきて『お金を稼ぎたくないの?』と思う」