ファイターズ
2022/05/14 22:54

今川〝執念〟さく裂!3戦ぶりスタメンで名誉挽回の決勝打

3試合ぶりにスタメン出場した今川は三回2死一、二塁で決勝の2点二塁打を放つ(撮影・村本典之)

■日本ハム2-0ソフトバンク(14日、札幌ドーム)

10日オリックス戦で犠打決められず途中交代「すごく悔しかった」

 3試合ぶりにスタメン出場した今川優馬外野手(25)が、名誉挽回の活躍を見せた。0―0の三回2死一、二塁。カウント2―1から、ソフトバンクの先発左腕・大関の甘く入ってきた136キロのフォークを捉えた。

 左翼線を破った打球で2者が生還し、試合を決める一打となった。二塁ベース上では、右手人さし指を突き上げる代名詞の執念ポーズを見せた。

 いつもは、あふれんばかりの笑顔を見せるが、この日は表情が引き締まったままだった。さかのぼること4日前。10日のオリックス戦に先発した今川だったが、犠打のサインでストライクを2球見逃すなど、2打席連続三振を喫し、六回からベンチに退いていた。

 「すごく悔しかったですし、その後もチャンスをいただける機会がなかった。それでも次にしっかり結果を出せるように準備はしてきた」

近藤不在をチャンスに「今つかまないと、来年は絶対にない」

 試合のなかった12日は札幌市内の屋内練習場で、悔しさを振り払うように打ち込んだ。「近藤さんが(負傷離脱で)いない中で、厳しい状況ですが、僕らにはチャンス。逆に今つかまないと、来年は絶対にない」と危機感を持って日々の試合に臨んでいる。

 さらにこの日は足でも見せた。七回に左前打で出塁すると、球界屈指の強肩を持つ甲斐から二盗を記録。さらに悪送球を誘い、三塁まで進んだ。「もっと走りたいですね。打つだけとは思われたくない。走って、守れて、そこを目指してやってきた」と胸を張った。

 レギュラー奪取への好機を譲るわけにはいかない。2年目の道産子外野手にとって、毎日が勝負の時だ。

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