高校野球
苫中央・斉藤優が延長十三回190球完投!8年ぶり全道切符つかんだ
▽春季全道高校野球室蘭支部Aブロック代表決定戦(14日)苫中央6-5道栄
室蘭支部Aブロックは、苫中央が延長タイブレークの末に6―5で道栄に勝利。最速150キロ右腕・斉藤優汰(3年)が、190球完投。8年ぶり2度目の全道進出を決めた。
公式戦自身最長「今までで一番疲れました」 奪三振率は驚異の12.521
プロ注目の豪腕・斉藤優が、公式戦自身最長となる十三回、190球の力投。「今までで一番疲れました。下半身の踏ん張りが利かなくなって、リリースで力が入らなかった」と疲労困憊(こんぱい)も、最後までマウンドを譲らなかった。
驚異のスタミナだ。直球は序盤から140キロ台中盤をマーク。延長十二回も、この日最速タイの146キロを叩き出した。これで支部予選3試合、23回を投げ32奪三振。奪三振率は驚異の12.521。それでも、「コントロールを安定して投げ続けるのはまだまだ」と、制球力に課題を求めた。
今春、2学年先輩の日本ハム・根本悠楓投手(19)を参考に、ワインドアップにモーションを変更した。入学時にも試したが安定せず断念。しかし、今は189センチ、91キロと土台も出来上がり、「やっぱかっこいい。大きなフォームで気持ち的にも楽」と、最速更新の要因にもなった。
初出場の2014年は1回戦敗退。「全道で勝ち切れるように、丁寧に投げてチームに流れをもってきたい」。春の円山で〝根本超え〟を達成する。