惜しい!残すは二塁打だけ 万波サイクル安打ならずも3安打4打点
■日本ハム10-2ソフトバンク(15日、札幌ドーム)
日本ハムは15日、札幌ドームでソフトバンクと対戦し、10―2で大勝。今季初の4連勝&同一カード3連勝を飾り、5位ロッテとのゲーム差を「1」とした。大技小技に足技や奇襲も絡めて12安打10得点をマーク。中でも5試合連続で5番に入った万波中正外野手(22)が5号2ランを含む3安打4打点と猛打を振るった。
最終打席は三振「めちゃめちゃ意識してました」
球場は快挙への期待が膨らんでいた。八回2死、二塁打を打てばサイクル安打達成となる万波が打席に入った。難敵・モイネロの全球直球勝負に対し、フルスイングで果敢に挑んだが、三振に終わった。
「(サイクル安打を)めちゃめちゃ(意識)してましたね。一生に1回あるかないかだと思っていたので。次の対戦に生かせるように、ここから先も過ごしていきたいなと思います」。大勝ムードの中で相手守護神と対戦できたことをプラスに捉えた。
「非常に納得のいく一日だった」と充実感をにじませたように、大当たりだった。三回、遊撃への内野安打を記録すると、四回には2点三塁打、そして六回には左翼席へ特大の5号2ランを放り込んだ。3安打4打点の大暴れで、今季初の4連勝に大きく貢献した。
意識と構え 2つの変化が奏功
シンプルに感じる2つの変更点が、大きな結果を生んでいる。まずは意識の変化だ。前で捉えることを意識してから、直球に差し込まれることが減った。以前までは打席内でボールを長く見ようとした結果、カウント球の変化球は見逃し、直球には振り遅れる悪循環に陥っていた。「考えを真逆にして、打てるところに来たら、何とか前で捉えられるようにというのが、いいように出ているのかな」と効果を口にした。
2つ目は構えの変化。これまではオープンスタンスだったが、ステップした左足が元の位置に戻ってしまっていたという。その結果、左腰が早く開いてしまい、外に逃げていく球への対応に苦慮した。悪癖修正に向け、金子・野手総合兼打撃コーチの提案もあり、今はスクエアスタンスで打席に立っている。
10日のオリックス戦から清宮、野村と中軸を組み4勝1敗。「ジェイ(野村)とキヨさん(清宮)と組ませてもらうのは、すごい特別な感じ。今は使ってもらっている感じですけど、3人でがっちりクリーンアップをつかめるように頑張りたい」。〝ロマン砲トリオ〟のシンガリを務める背番号66が、強烈な存在感を示している。