高校野球
北星大付 打力でつかんだ春の全道初切符
▽春季全道高校野球札幌支部Aブロック代表決定戦(15日)北星大付8ー1立命館慶祥
8支部で決勝が行われ、「選抜枠」のクラークを除く12代表が決定した。札幌支部Aブロックは、北星大付が8―1の七回コールドで立命館慶祥を下し、春の全道初切符をつかみ取った。8番の須藤成登(なると)右翼手(3年)が二回に2点本塁打を放つと、五回に三塁打、六回に二塁打と3安打3打点。あと単打1本でサイクル安打達成の大活躍でチームをけん引した。
8番・須藤が〝準サイクル〟の大暴れ
北星大付が昨秋の全道8強を撃破。12安打中7本が長打という圧倒的な打力で打ち負かした。現3年生は、3季通じて初の道大会進出。沼山健吾監督(39)は「創立60周年の年に全道出場。選手の頑張りのおかげ」。試合後も部員一人一人に声をかけ、健闘をたたえた。
血染めの〝準サイクル〟だ。先発9人中7人が安打をマーク。中でも沼山監督が「4番の8番」と呼ぶ須藤が二回に公式戦初アーチを記録した。
四回2死一、二塁で迎えた第2打席は「興奮して」と鼻血でユニホームを染めた。一走がけん制死で仕切り直しとなった五回に三塁打。六回に二塁打を放ち、記録達成にリーチをかけた。だが、七回コールドで第4打席は実現せず。「次打てばサイクルだったので狙っていました」と少し残念そうな表情を浮かべた。
札日章中時代は札幌新琴似リトルシニアでプレー。3年時には日本選手権も経験しているが、高校での初全道舞台は格別だ。「全校応援だと思うので、活躍してキャーキャー言われたい」。同校は過去、夏と秋の道大会初陣で白星を手にしている。春の初陣でも初勝利をつかみ取る。