ファイターズ
BIGBOSSが起用示唆 上原 交流戦で二刀流デビューへ
日本ハムの上原健太投手(28)が24日から始まるセ・パ交流戦で、昨秋から挑戦している投打二刀流を解禁する見通しとなった。新庄剛志監督(50)が二刀流デビューのメドを明かした。現在は1軍登録を外れ、2軍で数多く打席に立っている。米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手(27)以来となる二刀流戦士が、ベールを脱ぐ。
登録抹消し2軍で打撃強化
過酷な鍛錬の成果がいよいよ試される。昨年11月の秋季キャンプで二刀流挑戦を表明してから、約半年が過ぎた。今月12日に登録を抹消となった上原について、ビッグボスは先発登板の可能性を示唆しながら「今度の交流戦でちょっと見たいなと思って。打つ方も先発でしっかり。打つ方と投げる方を(両方やって)、そこからスタートかな、二刀流」と構想を口にした。
今季は4月1日に1軍登録され、中継ぎで13試合に登板して防御率2.35の好成績を収めていた。今回の抹消は、二刀流準備のため。1軍では打席に立つ機会を得るのが難しく、2軍で打撃を磨く時間を設けた。交流戦のセ・リーグ主催試合は必然的に、投手も打席に入る。指揮官はそれを見越していた。
非凡なセンスは折り紙付き。2018年6月の広島戦では、右翼席へプロ初安打となるソロ本塁打を放っている。チームトップクラスの俊足も武器。キャンプ中など、スプリント系のメニューは野手顔負けのタイムを計測する。
起用の青写真はできている。新庄監督は「もし(投手で)抑えてガーンガーンと(スタンドへ)放り込んだり、タイムリーとか打ってくれたら、今度はDHで使ってみたい。パンチ力はあるから」と評価。加えて「あとは打つだけでなく、小技とかエンドランも」と要望した。大谷とは個性が異なる新たな二刀流に注目だ。