ファイターズ
2022/05/18 00:05

加藤「最少失点で乗り切れなかったことが反省点」好投実らず4敗目

四回、内野の守備をたたえる加藤

■日本ハム0ー3オリックス(17日、ほっともっと)

武田コーチ評価「工夫して組み立てできていた」

 ロースコアの展開で、1点の重みを思い知った。テンポのいい投球を続けていた先発の加藤貴之投手(29)だったが、0-0の七回に落とし穴が待っていた。1死二塁から中川圭の中越え適時三塁打で先制点を献上。さらに代打・佐野皓の左翼線適時二塁打で追加点を奪われた。

 七回途中100球を投げて7安打2失点。4敗目を喫し、これで4戦連続白星なしとなった。「七回に連打を浴びて、そこから前回同様、先制点を与えてしまい、最少失点で乗り切れなかったことが反省点です」と悔やんだ。

 前回10日のオリックス戦では5回3失点。1週間後の再戦で、序盤からカーブの緩急を巧みに使った。武田投手コーチは「前回は偏った配球だったので、本人も工夫して組み立てができていた」と評価。それだけに「ガタガタといく時があるので、自分の力で止められるような投球をこれから期待したい」とハッパを掛けた。

抜群の制球力「四球を出す投手ではいけない」

 加藤らしさは見せた。ストライク先行の投球で無四球。今季は55⅔イニングを投げて、与えた四球は2個だけだ。新庄ビッグボスの「四球を出すくらいならホームランでいい」という言葉を意識しているという。

 自身のことを「三振が取れる投手ではないし、かといってすごいボールがあるわけでもない。四球を出す投手ではいけない」と分析。武田投手コーチは「他のピッチャーにも影響を与えていると思います」と感謝する。

 カード初戦を落とし、チームの連勝は「4」で止まった。「チームに流れを持ってくるピッチングができず、申し訳ない気持ちです」。肩を落とした加藤だが、次回はやってくれるはずだ。

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい