夏季スポーツ
11歳の沢村がシニアデビュー 小祝を指導した父の下で成長
■全道女子アマチュアゴルフ選手権第1日(18日、当別・ハッピーバレーGC札幌=6252ヤード、パー72)
将来有望なジュニアが北海道からまた一人、シニアデビューした。沢村日和理(ひより、札幌盤渓小5年、JGAジュニア)が前半46、後半44のトータル90。28位タイで初日を終えた。
身長147センチでもベストスコアは79
12日に11歳の誕生日を迎えたばかりだが、高校生や社会人ばかりの大会で、147センチの体を目いっぱい使ったスイングで堂々とプレーした。小学生の大会は5000ヤード台だが、今大会は6000ヤード超えと未知の世界。「最初は緊張した。ドライバーとフェアウェイウッドは良かったけど、アプローチとパターがダメ。練習よりは良くできた」と、しっかり自己分析した。
11歳にしてゴルフ歴は7年。ベストスコアは79。小祝さくら(24、ニトリ)や阿部未悠(21、フリー)らをジュニア時代に指導したプロゴルファーの父・英樹さん(47)の影響で4歳でクラブを握った。昨年の全国小学生大会女子の部44位タイ。英樹さんは、今年2月に出場した全国大会で「飛距離が出てきた」と、今回のシニアデビューへGOサイン。ハンディキャップも出場資格に達し、今大会最年少での出場となった。会場で見守った英樹さんは「順調に育ってきている。残り2日間、頑張ってほしい」と、まな娘の成長に目を細めた。
「プロになって賞金女王になりたい」
この日は小祝からもらったポロシャツでラウンドした。今年の正月には一緒に焼き肉にも行ったと言い、「さくらさんは、プレーのリズムもいいし、スイングもきれい」と憧れる。将来の夢はもちろんプロ。「プロになって賞金女王になりたい」と大きな夢を抱く。プロテストが受験できるようになるまで、あと7年。未来のニューヒロインとなるか―。大舞台で活躍する日が、いまから楽しみな存在だ。