ファイターズ
2022/05/18 23:59

吉田輝星が一発浴びるも1071日ぶり白星 報道陣に「僕のこといじめに来たんでしょ」

吉田は五回2死から救援登板、2/3回を投げ1失点で3年ぶりの白星が舞い込んだ(撮影・大島拓人)

■日本ハム11-4オリックス(18日、ほっともっと)

ビッグボスも「わざとでしょ」「真剣勝負です」

 プロ初勝利を挙げた2019年以来1071日ぶりの白星に、吉田輝星投手(21)は照れくさそうだった。報道陣から祝福を受け「後味悪いっすね。僕のこといじめに、ホームランのこと聞きに来たんでしょ」。ちょっぴりバツが悪そうに切り出した。

 3点リードを追いつかれた直後の五回2死一塁の場面で救援登板。「イニングの途中から、行くのは初めてだった」というが、大城をフォークボールで右飛に仕留め、嫌な流れを断ち切った。

 直後の六回に清宮の中前適時打などが飛び出し、一挙3点を勝ち越し。回またぎとなった六回は「結構な気合、入れていきました」。1死から中川圭に低めの直球を捉えられ、左越えソロ本塁打を浴びたところで交代となった。

 試合後、新庄ビッグボスからは「ホームランわざとでしょ」とツッコミ。「全然、真剣勝負です。あそここそは自分らしく、狙って高めに投げられたら」と悔しさもにじませた。

伊藤の完封で〝予知夢〟?「おかしいな~中継ぎで勝っちゃった」

 プロ1年目に初勝利を挙げたものの、そこから勝ち星に恵まれず。覚悟を決めて臨んだ4年目のシーズンだ。肉体改造のため、昨オフから糖質を制限する「ケトジェニックダイエット」に挑戦。春季キャンプ終わりには、体脂肪率7%減の15%まで落とした。

 「肉だけ食べるので、見た目はでっかくなりました。体が軽いので疲れないです」。好きなものを食べられるチートデーをはさみながら、キャンプ後も継続。同じ減量法に取り組む大先輩の宮西とともに、ホテルのバイキングに目もくれず、コンビニでサバやイワシなど水煮の缶詰を買い込み節制してきた。

 開幕から主に中継ぎを担ってきたが、将来的には先発を希望。数日前には〝予知夢〟を見ていた。13日のソフトバンク戦(札幌ドーム)で、伊藤が完封勝利をマーク。ヒーローインタビューを受ける姿に「楽しそうだな~。そういえば、1年目から勝っていないな」とふと考えていた。

 その直後、自身が先発して勝利を挙げ、お立ち台で号泣している夢を見たという。「おかしいな~中継ぎで勝っちゃった。夢とは違う形でしたけど、これを機に自信をつけて頑張りたいです」と笑った。与えられた場所でアピールを続け、夢を正夢とする。

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