ファイターズ
BIGBOSS 交流戦は投手2番構想!?「バントのセンスあるなら」
日本ハムの新庄剛志監督(50)が24日から始まるセ・パ交流戦に合わせて「投手2番構想」を打ち出した。セ・リーグ本拠地開催の9試合はDH制がなく、投手が打席に立つ。打順は9番が定石だが、チームを率いる勝負師は小技などの適性を加味して2番起用も視野に入れていた。
「先発の替え時が面白い。セ・リーグ経験あるからそのへんは大丈夫」
交流戦でもビッグボスマジックがさく裂するか―。9番が指定席となっている投手の打順も、新庄監督は安易に決めつけない。複数の選択肢を吟味し、決断する。
投手の打撃練習をじっくりと観察している。スイングだけではなく、表情、しぐさやボールの見極め方をチェック。投手を9番以外で起用する可能性について「センスかな。その投手の。バントのセンスがあるなら2番でも」と斬新なアイデアを明かした。
盗塁、エンドラン、バントなど多様なチーム戦術を駆使しながら、しぶとく1点を取りにいく。先制点の重要性を考えれば、2番の働きは一つのカギになる。適任者は限られるが、投手もその一人。バント練習中の金子を見て、構えや技術を褒める場面もあった。
頭の中で無数のシミュレーションをこなしている。「(1番が)出たらバントも面白いと思うし、(2番で先発した投手の)替え時がまた面白い。誰を使っていくか、(現役時代に)セ・リーグの経験があるから、そのへんは大丈夫だと思う」。継投のタイミング、代打の兼ね合いも含め、最善の手を模索している。
今月18日には阪神の西純が「8番・投手」で出場し、本塁打を放った。また、メジャーでは大谷がリアル二刀流で「2番」に入ることがある。就任以来、柔軟な発想を形にしてきたビッグボスはどう動くか。オーソドックスな手は、似合わない。