ファイターズ
上沢〝偉人宮西〟に「感謝してください」7回0封3連勝で花添えた
■日本ハム4-0西武(20日、札幌ドーム)
二人並んで初めてのお立ち台「思ってもなかった」
メモリアルな試合に、エースが花を添えた。先発した上沢直之投手(28)が7回1安打無失点の快投で3勝目を手にした。本塁打数トップを独走する山川を3打数無安打に封じるなど、西武打線を〝圧投〟し、宮西へのバトンをつないだ。
通算800試合登板を達成した宮西とのヒーローインタビューは初めて。「ミヤさん(宮西)とお立ち台(に立つ日)が来るなんか、思ってもなかったですよね」としみじみ。お立ち台に向かう前のカメラレンズには「偉人宮西」としたためた。「偉人でしょ、もう。800試合ってどんだけ投げんのって感じですよね」と感嘆した。
宮西からは多くのことを学んできた。特に「体」に対する意識の高さが印象に残っている。「技術的にうまくいかないことがあったりする時もあるけど、体がズレていたらできない。毎年、毎年、違う感覚で投げることを恐れない方がいい」との教えを常に頭の中に置いている。
「長いイニング投げろ」→「登板数増やすために代わっている」
先輩にはまだ先の頂がある。上沢は「(日本新記録の)1003試合、まだまだ」とニヤリ。「いつも『長いイニング投げろ』って言われるんですけど、『ミヤさんに登板数を増やすために代わっているんですよ。貢献しているんで、感謝してください』って言ってます」と冗談めかし、さらなる〝貢献〟を誓った。
交流戦が始まると、3週連続6連戦に突入する。中5日で27日の巨人戦(札幌ドーム)に先発する可能性もある。次も確実に勝利を導く投球を披露する。