ファイターズ
《ハム番24時》5月21日
15年前の記憶をたどる。記者は日本ハム担当1年目で、プロ野球の現場も初めてだった。当時、宮西が入団した。人懐っこい印象だが、負けん気は強かった。1年目。時にはプロの洗礼を浴び、心身共に疲弊しながら50試合に登板した。
初の契約更改。他球団の新人を参考に「僕、希望額に届かなかったら絶対に保留します!」と大風呂敷を広げた。実際は希望を下回っても無抵抗でサイン。言動と行動のギャップが面白かった。
2月のキャンプで少しだけ昔話をした。15年前、日本ハムにいた選手が今は宮西1人だと気づいた。「お互い、年を取るわ」と言われ、一緒に笑った。勝手に〝同期〟と位置づけている彼には、長くマウンドに立ち続けてもらいたい。