夏季スポーツ
2022/05/21 23:35

札大が17年ぶり初戦突破 2回戦はJ1川崎 天皇杯全日本サッカー

17年ぶりの初戦突破を果たし、勝利を喜ぶ札大イレブン(撮影・小田岳史)

▽天皇杯全日本サッカー選手権1回戦(21日、札幌厚別)札大1-0山梨学院大ペガサス

 2005年以来17年ぶりの初戦突破だ。2年ぶり25度目出場となった札大は、1回戦で山梨県代表の山梨学院大ペガサスと対戦し、1―0で勝利した。前半36分、MF小笠原大将(3年)がペナルティーエリア内のシュートで先制。守備でも道大会から続く堅守を披露して3戦連続完封に成功した。6月1日に行われる2回戦では、昨季J1王者で、現在首位の川崎フロンターレと対戦。今大会最大の〝ジャイアントキリング〟に挑む。

次はJ1王者が相手「失うものは何もない」

 札大が17年ぶりの勝利でJ1王者への挑戦権をつかみ取った。先制点を決めた小笠原は「得意のパターン。ゴールを見なくても感覚的に決めることができた」と喜んだ。

 前半36分、相手エリア内右側でボールを受けると、ターンをしながら右足でゴール左角へ決めた。その後は相手の猛攻を受け、試合を通して札大の倍の20本のシュートを浴びたが、チーム全体で体を張って守り切った。

 スタメン11人中、MF山内陸主将(4年)ら6人が2年前の初戦、逆転負けを経験。悔しさを糧に「守備の強度や、攻撃でのアグレッシブなスピード」を強化してきた。

 元札幌の河端和哉監督(40)にとっては2018年の監督就任後、2度目の挑戦で初勝利。これで組み合わせ決定時から最大の目標としていた対戦が実現した。「負けても誰も文句を言う人はいないと思うので、勝つための準備をしていきたい」。小笠原も「失うものは何もない。チャレンジャー精神で、球際だったり、切り替えのところで負けないで、自分たちのダイナミックでアグレッシブな速いサッカーをしていきたい」と声を大にした。最強の相手に本気で一泡吹かせに行く。

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