大学・社会人野球
東農大網走が3季連続33度目のV 道6大学野球春季リーグ
■道6大学野球春季リーグ戦 第5節最終日 東農大網走1-0函大(22日、苫小牧・とましん)
東農大網走が3季連続33度目のリーグ優勝を果たした。1点を争う緊迫した投手戦の末、3投手による完封リレーで、函大に1―0で勝利。先発の石沢大和(3年)が先制点を挙げた六回まで無失点に抑えると、2番手の林虹太(4年)も2回無失点。最終回は前日に先発登板した伊藤茉央(4年)が締めた。全日本大学選手権(6月6日開幕、神宮球場ほか)に出場し、7日の1回戦で宮崎産業経営大と対戦する。
息詰まる投手戦を制す
まさに緊迫の投手戦だ。先発の石沢は一回、二塁打と四死球で、いきなり無死満塁のピンチを招くが「いつも通り」と、意に介さず2奪三振などで乗り切った。その後も走者を出しながら要所を締め、四回まで毎回奪三振で6回無失点。「緩急としてカーブが効いた。尻上がりに調子が上がった」と振り返った。
2番手は林。「点を取ったあとだったので、抑えるというより、0点でつなげるという意識で投げた」と、ストレート中心の強気な投球で攻め、八回には2死満塁のピンチも乗り切って2回を無失点に抑えた。
最終回には前日の函大戦に先発登板して敗れた伊藤茉が「やり返す」と満を持してマウンドに登場。最後の打者を三ゴロに打ち取ると、雄たけびをあげ、ベンチに駆け寄って喜びを爆発させた。
この勝利は日頃、自分たちに課している「ペナルティー」のおかげだ。試合で1失点するとポール間走を10本。自らに重圧をかける意味で投手陣全員で決めた。その成果が実った。接戦を制した三垣勝巳監督(41)は「前日の敗戦は切り替えて臨んだ。粘り勝ちできた」と喜んだ。
昨年の全日本選手権は8強進出。19年は4強まで進んだ。しっかり準備し、さらにその上を目指す。