ファイターズ
《鶴岡慎也のツルのひと声》エンス攻略は引っ張る意識が必要
■日本ハム0-3西武(22日、札幌ドーム)
今月8日に続いて、西武のエンスに2試合連続で勝ち星を献上した。ゆったりとしたフォームから、力強い直球とスライダー、カット系のボールを投げ込んでくる。右打者にとっては内角に食い込んでくるカット系の球はやっかいだ。
ただ漠然と打席に立っていては攻略が難しい。一回に左前打を放った松本剛の打撃にヒントがある。しっかりと振り抜いた。チェンジアップやフォークと違い、内角のカット系はおっつけるのではなく、引っ張る意識が必要だ。
左打者は良いアプローチができていた。長いペナントレース。チームとして苦手な投手をつくってはいけない。次回は必ず攻略してもらいたい。
金子の投球「もったいない」 試合後悔やむ配球改めて
先発し、3回2失点で降板した金子を表現するなら「もったいない」。4安打で2点を奪われた一回。カウント0―2と追い込んでから、3球目を安打にされたケースが2度あった。ボール球を使う選択もある。金子と女房役の宇佐見も悔やんでいるはず。試合後に悔やむ配球は改めなければいけない。
一方、4番手で登板し、1回をパーフェクトに抑えた石川直は素晴らしかった。前回登板した20日の西武戦では2安打1失点。1/3回で降板した。そこから、しっかりと再調整できていた。(本紙評論家)