高校野球
北照の2年生主砲・今枝が〝カブレラ打法〟で大会第1号
▽春季全道高校野球1回戦(23日、札幌円山)北照7-3白樺
背中反らすルーティンは封印「つい狙ってしまう」
北照の2年生主砲・今枝優真右翼手(2年)が、一振りでチームを勝利に導いた。全力疾走でダイヤモンドを一周すると、「去年の秋はヒットもなかなか出なくて、チームも勝てなくて悔しかった。とてもうれしい」と、自身公式戦通算3号に声を弾ませた。
西武やオリックスで活躍した強打者・カブレラに憧れる。昨年、野球ゲームでその存在を知った。それから動画で現役時代のスイングをまねてみた。構えに入る時に一度、背中を後ろに反らすルーティンは「ついホームランを狙ってしまう」と封印。冬のトレーニングで胸周りは100センチと分厚くなってパワーがつき、それに伴いパンチ力は格段に増した。
昨秋の全道大会は「1番・右翼」。春先から先輩を押しのけ4番に座る。「学年関係なく堂々とプレーしないと、スタンドやベンチにいる3年生に申し訳ない」。豪快なアーチで勝利をけん引する。
白樺 亀田監督の全道初陣は黒星発進「僕の責任」
この春に部長から監督に就任した亀田直紀監督(35)の全道初陣は悔しい敗戦に終わった。三回に一度は逆転したが、四回以降無得点。九回1死一、三塁の好機も得点につなげることはできなかった。「僕の責任」と背負い込んだ。三回にチーム唯一の適時打を放った4番・菊地一成三塁手(3年)は、一昨年の甲子園交流試合に出場したただ一人の3年生。「あの時は代打で併殺。もう一度打ちたい」。最後の夏、再び聖地へ戻る。